【注意点!】アクセサリーのお手入れ【2つ】

アクセサリーのお手入れは欠かさず行っていますか?

以前にアップし、ご好評いただいたこちらの記事…⇓


シルバーアクセサリーのお手軽なメンテナンスについて書かせていただきました。

今回はシルバーに限らず、どんなジュエリーにでも当てはまる「メンテナンスの注意点」についてお話ししたいと思います。



磨き過ぎにご注意を

磨く=削る

アクセサリーを磨くということは、ほんの少しずつ削ることでもあります。

使う布が柔らかければ素材は削れませんし、全く問題ありません。


しかし研磨剤を含んだクロスで磨くと、わずかながら表面を削ることになります。

ごく普通に磨くぶんには専用クロスでも大丈夫なのですが、あまりにも頻繁に使い過ぎると表面がだんだんと削られていき、細かな装飾や模様が失われていしまうことも。

そうなっては修理を専門とする職人の手でなければ元には戻りません。

どうぞ磨き過ぎにはお気をつけくださいませ。



メッキ加工のアクセサリー

メッキとは、装飾品の表面を覆うとても薄い膜のことです。

0.1mmにも満たないメッキもありますから、それを擦って削れば、自然と剥がれてしまいます。


「シルバーアクセサリーかと思っていたら、実は銀色のメッキをかけているだけだった。そのメッキを磨きすぎ、剥がしてしまった」

‥このようなことが起きるかもしれません。

正しい知識がなければ、ご自分のメッキ加工なのか、地金そのままなのアクセサリーかどうかもわからないでしょう。

よく注意して日頃をお手入れをしたいものです。



化学反応にご用心

以前の記事では重曹を使ったシルバーの黒ずみ落としをご紹介しました。

色々と省いてかる〜くご説明しましたが、実はコレ、全力で理系な化学のお話しです。

化学反応を用いたメンテナンス方法をネットで調べると、いくらでもそれっぽい記事が出てきますよね?


しかし、その方法が自分のアクセサリー素材と本当に合っているかどうかは、わかりません。

一般のご家庭にあるモノを使ったメンテナンスでも、場合によっては取り返しのつかない変化が起きることが…

(まさかご自宅にあるとは思えませんが)例えば、王水という液体。

中にアクセサリーを入れると、ゴールドでもプラチナでも容赦なく溶かしてしまいます。

おそろしや。

しかし、こちらは特に注意すべきです⇓



《宝石をあしらったアクセサリー》


・宝石そのものが劣化する

まばゆい煌めきを放つ宝石たちや、優しい風合いのサンゴにパール。

しかし彼らもまた化学の法則からは逃れられません。


例えば、その繊細さでよく知られるエメラルド。

ほんの少し汚れたからといって、どのご家庭にもある中性洗剤で洗うのはもちろん、熱湯につけることすらアウトです。

まずは表面から傷つきはじめ、それに気づかず間違ったお手入れを続ければ、宝石の中までボロボロになりかねません。



・接着剤が溶ける

金属に宝石をはめ込みには、様々な方法があります。

その一つに、接着剤で金属と宝石をくっつけるというものが。化学反応を用いたお手入れをする際に、その接着剤が溶けてしまい、宝石がポロっと取れてしまうことがありえます。

取れただけなら後から専門店でまた付けなせますが、そのままなくしてしまったら悲惨ですよね。


ご自宅で軽いお手入れをしていただくのは、たいへん結構なことです。

しかしこれまで見てきたように、高価なアクセサリーをご家庭でパーフェクトにお手入れするのは、少しリスキーだなぁ〜というのが私の考えです。


やはりジュエリーは特別なもの。

難しいメンテナンスは、やはりプロの手に任せるのがよろしいかと存じます。

アクセサリーを購入したショップや、専門店に持ち込むとよいでしょう。



まとめ



◇磨き過ぎにご注意を

・「磨く=削る」です

・特にメッキ加工は慎重に



◇化学反応にご用心

・使われている素材によっては大変なことに

・宝石やパールの扱い専門店へ



ちなみに私達のお店では、オーダーしたリングでしたら無料でクリーニングさせていただきますよ。




アクセサリーのメンテナンスって、正直めんどうですよね。

しかし正しい知識がなければ、美しい輝きはいずれ損なわれてしまいます。

逆に、丁寧に正しく扱ってあげれば、むしろ愛着がわきますし、いつまでも皆さまのお手元でその輝きを放ち続けるでしょう。


これからも当ブログでは、アクセサリーの豆知識など、お客様のお役にたてるような情報を発信していきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。



itoaware -いとあはれ- 京都店


itoaware -いとあはれ- 京都店

いとあはれは古語で 「ああ、美しい...」と 感動する様を表しています 鍛金という金属を叩いて延ばす 昔ながらの技法で、職人が 一人一人の為に仕立てる指輪屋です

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