大流行のきざし!? グリーンゴールドの魅力
数多くあるカラーゴールドの中でも、このところ特に注目を集めているグリーンゴールド。
「青割」とも呼ばれるこのゴールドの魅力を皆さまはご存知ですか?
こんにちは。
手作り指輪の専門店「itoaware -いとあはれ- 京都店」です。
爽やかなイメージで表情豊かな光沢を放つグリーンゴールド。
数年前まではあまり知られていませんでしたが、このところは人気が急上昇中です。
今回の記事では、そんなグリーンゴールドならではの魅力や特徴についてお話ししたいと思います。
以前に更新した下の記事も、よかったらご参考になさってくださいね⇓
グリーンゴールド特有の色とライティング
グリーンゴールドはその名の通り淡い緑色で、白にも近い明るい色調のカラーゴールドです。
純金が本来もつオレンジの色調や綺羅びやかな印象がおさえられ、優しく清涼感のある印象をあたえてくれます。
ジュエリー業界のあいだでは、英語の ”Green Gold” を略して”GG”と表記されることも。
まだ日本での知名度はあまり高くはありませんが、ゴールドジュエリーが盛んなヨーロッパでは、400年以上前から人々に愛されてきた伝統ある素材なんです。
ナチュラルで中性的な印象の色調であることから、女性はもちろん男性にも支持されているカラーゴールドの一種です。
また、植物をイメージさせる色合いから、草木の葉っぱやツルをモチーフにした金細工も多く見受けられます。
さらにグリーンゴールドの特徴はそれだけではありません。
ライティング、つまり光の加減によって大きく表情が変わるというのも、人気の秘密なんですよ。
例えば、イエローやオレンジなど白熱灯のような光に当てられると、緑色はおさえられ白さが強調されます。
逆に蛍光灯のように白っぽい光の元では緑色が強く見えますし、屋外の自然光だとまた違った表情を見せてくれます。
もちろんピンクゴールドやイエローゴールドと言った他のカラーゴールドも同じくライティングで色味が変わって見えます。
ただ、グリーンゴールドはその変化の度合いが他よりも特に強いのです。
このように、ライティングによる変化の楽しめることも大きな魅力と言えるでしょう。
グリーンゴールドはどのように作られる?
ゴールドにシルバーを混ぜ合わせることによって、緑の輝きが生まれます。
純粋な金はそのままだと柔らかすぎてアクセサリーには向かないので、割金(わりがね)と呼ばれる別の金属を混ぜることによって、硬さや色を整えるのが一般的。
グリーンゴールドは、割金として主に銀を使うことによって、独特の青みを出しています。
そのため「青割」や「青金」、それに「緑割」や「緑金」という別名もございます。
わかりやすいように、K12のグリーンゴールドの指輪が目の前にあったとしましょう。
すると、その指輪を構成する金属の内訳は…
金:50%
銀:50%
…となります。
ただし、5%くらいは銅や亜鉛を混ぜている場合もあります。
割金の配分、つまりゴールド以外にどのような金属を混ぜるかは、ブランドや工房によって様々。
シルバーの他に銅を混ぜれば色味がイエローに近づきますし、プラチナやパラジウムなどの貴金属を入れると白っぽい輝きが増します。
その割合を企業秘密にしているブランドだってあるんですよ。
金色のはずゴールドにシルバーを混ぜると緑色になるだなんて、ちょっと不思議ですよね。
科学の神秘というものでしょう。
グリーンゴールド 2つの弱点
さまざまな魅力をもつグリーンゴールドですが、弱点があることもお伝えしたいと思います。
良いところばかりをアピールするのってフェアじゃありませんものね。
・キズや変形に弱い
なぜなら割金として使われているシルバーもまた、金と同様に柔らかい素材だからです。
変形に弱いといっても、日常生活の中で強烈な力が加わることは稀でしょうから、あまり気にしなくてもいいのかもしれません。
しかし、傷づきやすいことは覚えておくべきでしょう。
例えば、アクセサリーを重ね付けしてお互いに触れ合ったり、指輪をつけたまま食器を洗ったりすると、目には見えないとても小さなキズがつきます。
それが100回や200回なら全く気にすることはありませんが、1000回、2000回、そして1万回と繰り返されるうちに、だんだんと輝きが曇っていきます。
微細なキズによる曇りはジュエリー全般に言えることではありますが、他のカラーゴールドと比べて柔らかいグリーンゴールドの場合は特に気をつけるとよいでしょう。
・イオウに触れると変色する
金そのものは決して錆びて変色することがありません。
しかし、グリーンゴールドが多分に含むシルバーはイオウと反応して黒っぽく変色してしまいます。
銀が硫化する、という現象ですね。
イオウは空気中にに含まれていますが、ほんのわずなな量なので神経質になるこ必要はありません。
ただし、温泉に入るときは注意が必要です。
もちろん温泉の質にもよるのですが、入浴する時はアクセサリーを外したほうが安心です。
結婚指輪にも
グリーンゴールド特有の爽やかな緑は、中性的な印象を与えてくれます。
そのため、男女がペアで身につけても違和感がありません。
付き合って間もないカップルのペアリングはもちろん、結婚指輪(マリッジリング)にもピッタリの素材なんですよ。
変色に強くサイズ直しに対応できるという金の特性はそのままなので、生涯にわたって愛用できることでしょう。
こんな人にオススメ
◇ゴージャスな色味は避けたいが、価値ある本物の輝きを身につけたい
◇明るく清涼感ある印象のアクセサリーが好き
◇珍しいカラーで、個性を表現したい
◇可憐さと力強さをあわせもった中性的なジュエリーが好み
◇結婚指輪のように、何十年も愛用できるリングを探している
まだまだ一般には知られていないグリーンゴールドではありますが、この数年でだんだんと人気が高まってきました。
古くからアンティーク・ジュエリーとして愛されている素材でもありますので、これから流行するかもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回ご紹介したグリーンゴールドは、実は当店のゴールドリングの中では一番人気のお色です。
どうぞ清涼感あるグリーンの色合いをご鑑賞くだだいませ。
itoaware -いとあはれ- 京都店
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